2017年03月21日
Giorgetto Giugiaro ジョルジェット・ジゥジアーロ
のDesgin 論(インダストリアル・デザイン)に学ぶ
2017年4月号 第56巻
ジゥジアーロと言えば、私が好きなNikonF3などは彼の作品でD800等の最近の一眼レフカメラも色濃くデザインが継承されている。
自動車に関しては、55年前から日本のメーカーのデザインを手掛けている。
いすゞ の117クーペがその代表格であるが、私的にはダイハツ・スパイダーが好きだ。
自動車雑誌に彼の興味深い記事が今回の話題である。
CGとはCAR GRAFHIC(カーグラフィック)の略で、私はもはや1977年から今日まで40年間読者である。
そこのCGの創刊55周年特別企画で「違いがあるから面白い」というコラムを書いている。
その中で、彼らしいDesgin 論を纏めてみる。
ただし、これらは工業デザインを生業としているので、歯科医療の中のキャストパーシャルに即応用はできないが、オーバーラップする部分もあり、とても示唆に富んでいるので紹介したい。
1.デザインには民主主義はなく、ほぼ独裁と言える。
2.デザインは一人の人間が生み出すものである。
3.日本人は自分たちが知らないことを吸収する力が有り、学ぼうとする意欲がとても強い。
4.欧州の人間は侵略が横行していた歴史で、外から入ってくることに対しては警戒心を抱く。
5.デザインについては言えば確かに最初はコピーからスタートした。でも大切なことは、やがて自分のものにした、ということです。
6.他と違いがあるから面白い。
7.世界に違いがあることが“豊かさ”ととらえる価値観で、違いがあることが、世界の存在に意味を与える。
以上が主要な要点に感じる。
上記の事を、いざキャストパーシャルデンチャーに転用したとすると多少無理があるが、多くの示唆をカリスマデザイナーは述べている。
工業デザインと歯科医療としてのデザインにはどのような違いがあるのかは、後日論じよう!! 巨匠Giugiaro様 有難うございます。